志望動機の書き方 その① 書くこと無くてもそれはやめとけポイント

はたらく系

履歴書の志望動機、何を書いたらいいんだろうか‥‥。
この「志望動機」という欄。いざ応募をしよう!と履歴書を書き始めたものの、
最初に手が止まる所ではないでしょうか。
これまで、私が就労支援として履歴書添削で拝見した履歴書と、
実際に採用をする立場として履歴書を受け取った両方の経験から、
残念な志望動機編としてまとめてみます。

志望動機ってそもそも何よ?

読んで字の如し。『自分がその会社で働くことを希望する理由』です。
同業他社が数々ある中で、何故その会社のその職種で仕事をしたいと思っているのかを熱く論ずるわけですね。
さて、いきなりですが質問です。

「あなたが採用する側だったら、応募者の何を知りたいですか?」

受け取る企業側からすれば
「応募してきたのはキミなんだから、何か理由はあるんでしょ?」
と思うのは至極当然です。

つまりは、応募者のやる気や意欲を判断する材料としては非常に重要なんですね。

私自身が採用をしていた時も
「どれどれー?なんでウチに来たいのかな?」と
志望動機を非常に楽しみに読まさせていただいたものです。

中にはいらっしゃいましたよ。「文」としては読みやす~い文章なんだけど・・・・
どこの企業宛てでも使いまわせそうな薄っぺら~い志望動機を書いてくる方も。

「雇ってくれればどこでもいいや‥‥」というスタンスが見え隠れしちゃっているAさんと、
「絶対にここで働きたい!」と、その企業でなくてはならない理由を書いてあるBさん。
自分が採用担当者だったら、Aさん、Bさんどちらに直接会って話してみたいなぁと思いますか?

「志望動機が大切なのは、わかってますがな!でも、書けないから困ってるんじゃないですか!」
・・・・。デスヨネ~
「こう書けばOK!」という正解があれば有難いのですが、残念ながらありません。

それでも、押さえるべきポイントと、これはやめとけポイントはありますので、
自分の志望動機がどうなっているかを見て参考にしていただければと思います。
もしこんなこと書いてるならば、
もう一息頑張って!な「こんな志望動機は残念だ!」を見ていきましょう。

よくある残念な志望動機5タイプ

その① 企業説明タイプ

「貴社の魅力は~」                              
「貴社では○○という取り組みをしておられ~」

やってしまいますよね。
企業WEBサイトに書かれているようなことをただ書き連ねているだけ状態。
既にその企業で働いている人からすればそれを言われても
「はい。その通りですけど?で?」です。
既にそこで働いている人に向けて書くことではないですね。

「貴社の○○という理念に共感をして~」というのもありがちですが、
具体的にどこにどのような共感をしているのか、
自分と重ねて書けていなければ書いてあることを説明しているだけで、中身がない。

その② 制度活用したいタイプ  

「貴社は教育制度が取り入れておられ~」
「貴社の研修制度を活用して成長したい~」
                     

成長意欲を伝えたいのかもしれないが、会社って、あなたを育てるためにあるんですか?
企業成長のためにあなたに成長し、活躍してもらいたいんです。
意欲は意欲でも「育ててもらう気」がプンプン漂いますねぇ。
企業側にとってはアピールポイントであったとしても、
応募者さんが福利厚生や、研修制度に軸を置かれてもねぇ・・・・
事業内容や職務についてはどう思ってるのだろうか?とさえ思わせてしまう。
職業能力や人間力は仕事を通じて成長させていくものとはいえ、
自社の発展に貢献してくれる人を採用したいのであって、成長させるために採用する訳ではない。
限られた記載スペースで強調することはもっと他にあるハズ。

その③ 汎用タイプ

例を挙げるのが難しいくらい、どこの企業や職種でも使いまわせそうな抽象的なもの。訴求力なし。
「この企業で、この仕事をしたい」ということに触れていなものは「別にウチの会社じゃなくてもよくない?」とさえ思わせてしまう。
仮に働く意欲は伝えられても「どこでもいいから働きたい」を魅力的だとは思えないですね。
「これまでの経験を活かして~」などは働いたことがある方はほぼ全員書くため、応募職種との関連を具体的に書かねば差別化できない。

その④ 意味不明タイプ

「貴社は自宅からも近く~」
「子供のころから貴社の製品を愛用して~」                     
「憧れて~」
「家族が~」

就活生や若い世代でよく見かけました。自分側からだけの主張。
自宅から近いのは応募者側には大事な理由なのはわかりますが、それを前面に出されても・・・・。
子どもの頃からの夢や憧れを語られても、社員となればユーザーから提供する側に回るので、何がやりたいのかまで書いてくれないと「外から見えるような甘いものじゃない!」と一蹴されますよ。

その⑤ 必殺!コピペタイプ

これ最悪です。
今は便利なものが色々あるし、ちょっと検索すれば志望動機例などいくらでも入手できます。
が!肝心な事を見落としていませんか?
自分が提出するものは1社に1枚ですが、
採用する側は何通も(新卒採用ならば何百通も)読むわけです。
「あれ?さっきも同じようなのが・・・」となれば
「あー。ネットから拾ったね・・・」とバレるのも不思議はないですよね。
無事に書類選考通過しても、面接で人物像と文章の印象がかけ離れていると
「あぁ、自分で書いてなかったのね」とバレます。

まとめ

以上、これまでよく見た「そいつはちょっと…」な代表的5タイプを挙げましたが、
自分の志望動機は大丈夫でしたか?
応募者にとっては「書くことが無い…困った…」であったとしても、採用側にはとても超重要事項。
採用する側の目線で「何が知りたいか?」を考え、
自分と関連づけて組み立てていくことがポイントです。


仕事に限らず、例えば「付き合ってください!」と言われたら、
「自分のどこがいいと思ってくれたんだろう?」って気になりますよね?それと同じです。
そして自分を選んでくれた理由を聞いたら
「だって○○会社に勤めてるから~」「お父さんお医者さんだから」「お金持ちだから」と、
自分自身の中身ではなく周辺のことを一番の魅力として伝えられるよりも、
「話していて楽しい」「一緒にいると楽しい」と
自分自身の人となりが魅力的だと伝えてもらった方が嬉しくないでしょうか。
話が逸れましたね💦
では、志望動機の書き方として、今回は「それはやめとけ」編でした。
ついつい、なんとなくそれっぽい仕上がりでフィニッシュしたくなりますが、
全力を出してご縁がなければまだ納得もいくでしょうけれど、力を出し切ってないのに、
俗に言う「お祈りメール」を貰うのは不完全燃焼ではないですか?
自分が表現できているか?熱意が訴えられているか?を何度も見直してみましょう。
肝心の押さえるべきポイントについてはまた別でまとめてみます。

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